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  1. 仙台市議会 1997-04-25
    副都心構想調査特別委員会 本文 1997-04-25


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 2: ◯委員長  ただいまから、副都心構想調査特別委員会を開会いたします。  本日は、植田耕資委員木村勝好委員加藤榮一委員小池純夫委員庄子晋委員から欠席の届け出がありましたので御報告をいたします。  また当局からは、企画局長経済局長都市整備局長ほか関係職員が出席をされております。  初めに、本日の委員会予定について申し上げます。  日程表をごらんいただきたいと思います。  まず、平成年度事業計画等について当局から御報告をいただき、それに対する質問などをお願いいたしたいと思います。  その後協議事項に移りまして、皆様から副都心構想について御意見等を賜りたいと存じます。本日の委員会は、開催通知でも御案内申し上げましたとおり、第2回定例会前の最後の委員会考えております。各副都心につきましては、これまでもいろいろ御意見等が出されておりますが、本日は現時点での総括的な御意見・御要望等を賜りたいと存じますので、よろしくお願いいたします。  それでは、まず平成年度事業計画等について、都市整備局から御説明をお願いいたします。 3: ◯都市整備局長  お手元に資料をお配りしておりますけれども、長町都心、それから仙台東部都心仙台西部都心、これらについて、平成年度どういう調査検討をするのかということを中心に御説明をさせていただきます。それで、長町地区については計画部長、それから東部西部につきましては都市開発部長から説明させますので、よろしくお願いいたします。 4: ◯計画部長  最初に、長町地区について御説明させていただきたいと思います。長町地区の副都心概要につきましては、以前から御説明申し上げておりますけれども、太白区役所周辺地区あるいは長町既存商業地区さらにJR線長町駅の東側と、この3地区から構成されているわけでございまして、きょうは特に長町土地区画整理事業区域部分について御説明させていただければと思っております。それで、土地区画整理事業概要でございますけれども、この件についても以前から御説明申し上げておりますが、事業計画の決定については、ただいまといいますか、現在国の方で処理されておりまして、予定としましては今月の30日か来月の一日あたりに官報掲載になるだろうというふうな情報が入っており、この官報掲載によって事業認可が得られるという形になっております。それで、総事業費については以前申し上げたとおり、1285億余万円という形になっております。平成年度事業計画でございますけれども、都市拠点総合整備事業推進費として約3000万円の事業を持っておりますが、特に一番最初区画整理事業を進めていきたいと考えております大規模集客施設街区の立地促進のための調査、あるいは駐車場等調査を進めていくということにしております。それから、土地区画整理事業事業推進といたしまして、仙台市の方から住都公団の方に補助負担金という形で66億6000余万円を計上しているわけでございますが、その主な事業といたしましては、機関移転補償さらには鉄道高架の実施設計を進めていきたいと思っております。さらに、事業認可も見通しがついてまいったものですから、来年の3月を目途に第1回の換地をやりたいと思っておりますが、その換地計画を本格的に進めたいという内容になっております。以上でございます。 5: ◯都市開発部長  それでは、仙台東部都心のうちの仙台背後地土地区画整理事業について御説明申し上げます。この事業は、既に御存知のとおり、宮城県と仙台市が共同で進めているものでございまして、平成年度から事業費約390億円で進めております。それで平成年度計画でございますが、事業費につきましては39億6100万円をもちまして宅地の整地、それから供給処理施設の敷設ということで、下水道、水道、ガスといったような施設整備いたします。あわせて文化財の調査道路の築造、それから建物移転等を行うということでございまして、特にこの建物移転等につきましては、この地区の中の住宅地区の方が概成しておりますので、そちらへ地区内に点在している住居を今年度から本格的に移転していきたいと考えているところでございます。それから、事業期間平成10年度ということになっておりますが、これらにつきましては現在地区の若干の区域拡大、これは微調整でございますけれども、その部分とあわせて事業計画の変更を今年度中に行いたいと考えております。  それから、西部地区の愛子の土地区画整理事業調査関係でございますが、今年度につきましては調査費を500万円計上してございます。これまでもいろいろと調査をしてまいりましたが、今年度につきましては施行区域設定等中心に、それらの区域設定にあわせて土地利用構想を作成していきたいと考えております。主に中心になる地域は、現在総合支所がございますけれども、あの辺を中心にいたしましたいわゆる調整区域でございます。その辺を中心にいたしまして、既存の集落の部分いわゆる市街化区域部分をどこまで取り込めるかといったようなことに重点を置きながら、区域設定等を行ってまいりたいということでございます。以上でございます。 6: ◯委員長  ただいまの説明に対し、質問等がございましたらお願いいたします。 7: ◯石田雄宏委員  長町関係です。大規模集客施設に関連して駐車場等調査検討という仕事をするんだろうけれども、これまで言ってきた以外に、何か大規模集客施設考えている中でのこういう調査なのかどうなのか。あなた方は今まで音楽堂しか言ってこないので、それだけだと50台でいいかもしれない。それ以外に何か考えていないと、こういう部分は実際に計画してもおかしくなるのではないか。考えている部分があれば出してもらいたい。 8: ◯計画部長  駐車場については、大規模集客街区をどのようなまちづくりにしていくかというふうなことで、特に音楽堂を利用する大きなイベント等があった場合にはどのぐらいの人が来るのかと、さらにはあれに隣接します多目的広場、そういうところでも小さいイベント予定されるだろうと思っております。そういうときにどのぐらいの駐車が必要かということで、その駐車台数あるいは駐車場あり方等について検討したいと思っているわけでございます。そのほか、大規模集客施設をどう考えているのかということでございますけれども、私たちとしましては、現在あの大規模街区の中に新たな集客施設という考えは具体的には持っておりませんけれども、あの区域全体に仙台市で何か施設をつくるというふうなことはほぼ不可能であろうと考えております。したがって、当然民間方々のお力をかりながらあの大規模集客街区については立ち上げていきたいと思っておりますし、さらにこの駐車場自体は、長町商業業務、こういうところにいらっしゃるような方も一時とめられるような、そういう規模というようなことも考える必要があるだろうと考えておりまして、新たな施設といいますか、大規模施設についてはまだ具体的な考えはございません。 9: ◯石田雄宏委員  そうなると、はっきり言って音楽堂以外は考えていないんですよと、それ以上は何も考えられないということなんですか。もう何年もこれはやっているんですよ。民間の活力なりそういう部分を期待するとは言いながらも、仙台市が主体的にこういう事業をやっていってですね、私の方はこういうのをつくりますよと、だったら人もこれぐらいの集客ができるような予測もできるので皆さん来てくださいと言わなかったらですよ、これは全然違うと思うんですよ。だれが主体的なんですか。音楽堂だけで後はだれかがやってくれたらいいと、簡単に言うとそういうことではないんですか。2年も3年もかかっても、依然として音楽堂以外の話が一つも出てこない。こういう経済状況の中どういう町をつくっていくのかも判然としない中で、私は民間に依存する体質だけでこの手の事業が果してできるのかどうなのかと、その辺はどうですか。 10: ◯計画部長  以前にも、局長なり次長の方からお話し申し上げていたかと思うんですけれども、現段階では音楽堂を一番大きな施設として考えているということでございますが、当然これからも庁内の検討委員会の中で検討していくというふうなことは申し上げてきたことであると考えているところでございます。また一方では、やはり今後まちづくりをどうするのかということで、有識者を含めた委員会も立ち上げておりまして、その方々からの御意見などもいただきながら、さらに大規模用地をお持ちのJRとか国鉄清算事業団とか、そういう方々とも今後まちづくり協議会みたいなものを立ち上げながら、まちづくりの先導的な施設を誘致していくというふうな働きかけをやっていく必要があるだろうと考えております。何せこれから町の立ち上がりというようなことになりますと、まあ一番早い時期でも平成13年あるいは14年から一部宅地移転等が出てくるのかなと思いますけれども、そういうことを見越しながら、早急にやっぱりそういうふうな準備段階といいますか、あるいは誘致のための基盤といいますか、こういうものを立ち上げていきたいと考えているところでございます。 11: ◯青野登喜子委員  長町地区なんですけれども、先ほど官報掲載事業認可が4月末か5月1日に得られるという御説明がありました。この地区事業につきましては、既にもう何回も議論してきている中身にも触れるわけですけれども、地元関係住民からの意見書はもちろんですが、説明を求めている点なども大分いろいろあると思うんです。中には施行地区から除外を求めている意見とか、それから白紙撤回して計画段階から住民と話し合ってほしいとか、いろいろそうした意見が出されておりますけれど、こういう住民からの意見説明を求めている中身について、この事業認可との関係でどういうふうに対応されていくことになるものなのか、この点お聞きをしたいと思うんです。 12: ◯計画部長  事業認可取得のときの縦覧に対しましての御意見のことではないかと思うんですが、この処理の仕方でございますが、これは建設大臣認可ということになりまして、意見等についてはまず県の都市計画審議会の中で、その意見等についての審議といいますか、報告をしております。それで、その内容を受けて県知事がその意見書についての考え方を大臣の方に出しているということでございます。また、その意見については陳述もできることになっておりますけれども、それは大臣が直接聞くようになっておりまして、これも既にその日程といいますか、行為は行われております。そういうふうな流れの中で、大臣県知事意見あるいは陳述人意見というものを取りまとめまして、まあ我々には正式に書類とか通知とかはないのですが、もう既に意見書を提出された方々には大臣から回答がなされていると聞いております。そういう処理をした上で、その官報告示といいますか、それがなされるというふうに聞いているところでございます。それから、これからの住民からのいろいろな要望とかあるいは意見を述べたいということについては、これは事業を進めながら、当然前にもこの委員会お話し申し上げていますように、できるだけ情報を、あるいは内容等について周知させていきたいという基本的なスタンスはあるわけでございまして、特に今後は個々の問題が大きくなってくるのかなとも思っておりますので、その全体でやる部分、それから個々にまた御説明する部分とかについては、きめ細かな説明会なり懇談会あるいは御相談と、こういうふうなことで対処していきたいと考えているところでございます。
    13: ◯青野登喜子委員  住民からの意見陳述によって大臣回答が出されたということですけれども、どういう内容だったのか承知しておられるかどうか、その中身をお示しいただきたいと思います。 14: ◯計画部長  この意見書に対する回答については、実は大臣が直接住民方々に出すものでございまして、これは私たち仙台市とかあるいは施工主である公団の方には通知としては来ないのでございます。そういうことで、内容はまだ承知してございません。 15: ◯青野登喜子委員  そうしますと、どういう回答が出されたのかわからないままに4月末の官報掲載によって事業認可が得られるという、これはどういうことになるのでしょうか。 16: ◯計画部長  回答内容というのは、大きくいうと───大きくというか、意見採択するか採択しないかというふうな大きな判断で出されるものだと私たち認識しているわけですが、それで採択されれば事業認可というものはもらえないわけでございます。ですから、我々その官報掲載が今月末の30日か来月一日というふうなことであれば、御意見については不採択だったのかなと考えております。ただ、その具体的な内容というのは、いろいろ今後考慮していくとか、させるとかというふうなことについては、これは大臣事業内容を指導していく場合に我々に言われることなのかなと思っておりますけれども、直接そういう文書は我々のところには来ないということでございます。 17: ◯青野登喜子委員  そうしますと、大臣に出した意見陳述に対する回答は不採択だととらえているということのようですね。住民から出された意見は通らなかったということになりますと、依然として住民同意というか合意というか、そういうものは得られてないと、意見採択されなかったわけですから。住民側から見れば、それは同意するわけにはいかないものとして意見が出されていたわけなので、不採択という扱いになれば、依然住民との間では同意がそこには成立しない現状にあると、このように認識せざるを得ないわけなんですね。その上でなお、これは手続上、不採択になればそのまま後は事業認可が下されるという、手続上はそうなるにしても、しかし、やはりまちづくり前提にある住民参加というか、住民合意で進めるという観点から見れば、このまま事業認可事業に入っていくというのは見切り発車するというふうに見ざるを得ないと思うんですけれども、その辺はどうなんでしょうか。 18: ◯計画部長  ただいまのようなお話は以前から御議論いただいてきたものと私たちは認識しているわけですけれども、我々としては、住民方々あるいは地権者方々大方の御理解は得たものという、そういうふうな大きな前提の中で今回事業認可手続を進めてきたということでございます。ですから、一方にはそういうふうに基本的に反対される方があることは当然承知しております。今後我々としましては、大方の方が賛成されているわけでございますし、また仙台市のまちづくりとしては重要な事業だということを、できるだけ御理解をいただくような努力をしながら進めていくのが我々の任務かなと考えていますので、御理解を賜りたいと思います。 19: ◯青野登喜子委員  この件については後で意見で述べたいと思いますけれども、いずれにしても大方の方が賛成ということではなくて、実際にそこの施工地区にかかわる関係者の中から意見が出ているという、これは大変重視しなければならないものだと思いますので、この点、今後の問題としても引き続き住民の立場から意見は述べていきたいと思っております。  それともう一つは、先ほどの御説明の中の土地区画整理事業推進費予算の内訳なんですが、これは機関区の移転補償ということなんですが、この当初予算補償費全額になるものなのか、あるいは今後何年間かにわたって補償していく中身なのか、そこの中身をちょっと御説明いただきたいと思います。 20: ◯計画部長  移転補償は一括ではなくて、これは数年に分けて移転補償をしていくと、すなわち単年度補償を必要とする部分から補償していくというようなやり方です。 21: ◯青野登喜子委員  それでは単年度補償の必要なものというのは、この9年度中ではどういうものなのでしょうか。 22: ◯計画部長  今年度は特に建物移転補償費を払いまして、それで今、燕沢の方に用地を買ってもらっておりますけれども、そっちの方に移転してもらうというのが今年度事業でございます。またそういう中に入っている施設等については、その後になるのかなと思っております。 23: ◯礒村豊和委員  簡単なことですが、さっき石田委員からお話がありましたが、この資料、大規模集客施設街区立地促進に続けて駐車場等調査検討とありますが、これは90ヘクタール全体を見ての駐車場調査ですか、それとも仙台音楽堂となるべきところだけの駐車場なんでしょうか。なぜこんなことを申し上げるかといいますと、今まで議論してまいりましたが、長町のあの場所はただ単なる仙台のサブコア的な機能だけではないだろうと。全体的な仙台まちづくり、あるいは宮城県、東北6県のことを見据えてあの場所は生かしていかなくてはいけない場所だろうと。前にも例えばということで、市役所本庁舎なども考えられるのではないだろうかと。地方がそういうことで範を示すということは、非常に今の時代大事ですし、ここに本庁舎がなくても市民に不便はないと私は個人的に考えております。ゆえに例えば、あそこは約1万坪だったでしょうか、3万平米ぐらいですか、図面をちょっときょうは持ってきていませんが、えてして、行政箱物駐車場考えておりません。後からなんです、全部、どこの施設を見ましても。例えばこの本庁舎、議会がありますと我々は時間に間に合わなくてはならないということで、駐車場をお待ちになっている方々を通り越して入ってまいります。やはり心が少々痛みます。前には、待っておられる市民の方が守衛さんにクレームをつけている場面にも出くわしました。クロップスも多分駐車場が余りないと思います。まず最初にこれを聞きましょう。この駐車場調査検討というのは、90ヘクタール全体を考えての調査なのでしょうか。 24: ◯長町都市整備事務所長  駐車場検討業務につきましては、過年度から全体計画も含めて進めてきたところでございます。その内容につきましては、立地条件考え駐車場想定台数、それから今までどおりの駐車場整備のさせ方をしますと、各街区の建物ごと歩道部分を横断するような形の駐車場が出てきてしまうと。そういったことが、新しくつくられる町の中でいいことなのかどうかも含めまして検討させております。なお駐車場台数につきましては、各ブロックにおける将来像を想定しましてそれを計算させ、また先ほど部長の方から話しましたように、長町地区に不足している部分整備をいかにお手伝いできるかといったことも想定して駐車場計画を進めようと思っております。 25: ◯礒村豊和委員  今のお答えですと、全体的なことをとらまえての調査ということになるのだろうと思います。そこで、これは要望なんですけれども、当然考えてはおられると思いますが、例えばこれも一つの例になるんですが、音楽堂のあの場所は、まあ全面になりますか、緑を配しながら広場をつくるようなお考えもあるはずです。可能な限り道路には車を置かない方法、今あとお話のあったとおり歩道の横断をできるだけ避けていただきたいと。すると考えられるのは地下駐車場だろうと思います。お金はかかると思いますが、最初からつくるときは上から掘っていけば、素人なんですが、費用大分安く上がるだろうと思います。例えば、あの1万坪のうち8割ぐらいを駐車場2層ぐらいで考えますと、全く素人ですが、まあ2千台以上の駐車スペースは確保できるのかなと。そしてまた、例えば市役所本庁舎が入った場合には両方で使える駐車場にもなるし、あるいは業務地区などもあの図面でいうとあるんですが、これも民間にだけゆだねますと先ほどの心配のようなことが起きてくるんだろうと思うんです。これは限度の問題がありますけれども、やはり行政がある程度中に入って、その街区ごと駐車場をできるだけ表に出さない。これはいろいろな仕組みが考えられると思うんですが、例えばある程度公で負担する部分があっても私はいいと思うんです。そういうことも踏まえて、ひとつ調査をしていただきたい。非常に単純で簡単なことなんですけれども、ひとつ調査の中で御検討いただければ幸いと思います。以上です。これは答えはいりません。 26: ◯叶成希委員  区画整理事業概要というのを、去年もちょうどこの時期に委員会が開かれまして資料をちょうだいしておりました。そこで比較してみますと、例えば事業期間平成8年時点では17年度までと、ところが今回は27年度に変わって10年間延長されると。さらに総事業費約1100億円というようなことでございましたが、今回は1285億7800万ということで、約185億ほどふえていると。これ平成27年度までということは今から勘定してもすべて完了するまでには18年くらいかかるわけですが、この総事業費というものが、今後事業展開していく中でさらにふえていくというようなことになってきますと、現在の市の財政とかを踏まえた場合に、事業そのものが完全に達成できるのかどうか根本的な問題というものが生じてくるのではないかなという気がするわけです。その辺はどうなんでしょうか。 27: ◯計画部長  事業費拡大といいますか、あるいは増加というようなお話かと思いますけれども、我々としましては、当然今回事業認可を受けるに際しまして当初の1100億については再度見直しをさせていただいております。27年というのは、5年間の清算期間がございまして、実際の工事期間といいますか、そういうものについては22年で想定しておりますけれども、そういう工程なども見直しをしたということで、最大限予測できるものあるいはやらなければならないものを洗い出した結果、1285億という数字になったということでございます。ただ、この事業費が将来も不変かということなんですが、我々としては大きな社会経済等変動がない限りはこの事業費でやれるものもと考えておりますけれども、不測のことがあった場合には、それは場合によっては下がるかもしれませんしふえるかもしれませんけれども、そのことのないように願いながら進めさせていただくしかないと思っております。 28: ◯叶成希委員  不勉強であれなんですが、総事業費がこのように膨らむとすると、この裏づけとなるのは当然市の持ち出しさらに地権者減歩率にもかかわってくるというようなことにもなろうかと思いますけれども、前回か前々回のこの委員会の中で、保留地処分値段が結構な値段になると。そうすると、実際処分する際に果たして速やかに処分できるのかどうかという議論もここでされたやに記憶をしておるわけでございます。率直に言って、ふえた分が市の持ち出しあるいは減歩に今の時点でどのように影響してくるのか、その辺いかがでしょうか。 29: ◯計画部長  事業費には大きく言うと、今言った保留地を売却することによってできる事業費用国等からいただける補助金、それから仙台市あるいはほかの機関からいただく公管金公共施設管理者負担金)という形になってくるわけです。まず保留地については、現段階減歩率を決定しておりますから今後大きな変動がない限りは簡単に動かせる数字ではないだろうと、したがって保留地から上がる収入というのは確かに値段によって変わってくるかと思います。それから、そのほかの国からいただくものとかあるいは公管金等でございますけれども、我々としては補助対象となる道路等事業予定よりも高くなるとかあるいは安くなるとかなれば、補助金等ではある程度の泳ぎといいますか、そういうものがあるのかなと考えております。したがいまして、保留地値段が動くことによって多少事業においては影響してくるわけですけれども、それを事業費の方でカバ-するとかで調整せざるを得ないのかなと考えておるところでございます。 30: ◯叶成希委員  清算事業団の件ですけれども、その後いかがなっているのでしょうか。清算事業団とは何ら接触はないんですか。 31: ◯計画部長  清算事業団からの用地の買い取りの件と思いますけれども、接触といいますか、我々としては基本的には公共用地として必要というふうな条件がない限り土地は買えませんよというお話を申し上げております。ただいま石田委員からもあったように、新たな公共施設をどういうふうにするのかということについては、現在庁内で検討しておりまして、換地されたところに施設が必要になってくるというふうなときには出てくるのかなと思っておりますが、新たな動きといいますか接触というのは、現在のところありません。 32: ◯叶成希委員  清算事業団がほかに売却しても、区画整理事業そのものについては問題はないということを前回の委員会で御説明いただいて了解をしたわけですが、この区画整理事業はただ単なる区画整理事業ではないんですね。いわゆる仙台市のまちづくり、まさしく副都心をつくっていくというような極めて重要な位置づけにある区画整理事業理解しておるわけです。仮に清算事業団の広大な土地が何十区画にも分割されて、どこで買うかわかりませんけれども、買い取られると。そうなってくると、仙台市の去年の資料を見ると国際的なビジネスとか新たな都市型産業もそこに立地させるというようなことなんですが、地権者がふえることによって果して今描いている副都心というものが、そういう形でスム-ズに立ち上がっていくのかどうかと、その辺についても非常に心配をするわけです。当然これから長い事業ですけれども、そういうものも同時並行的にいろいろな形で検討していかなければならない、取り組まなくてならない時期ではないのかと。先ほど有識者の方々を含めた委員会みたいなのをつくるということでございますが、この辺について積極的な姿勢というか、その辺の決意もちょっと伺っておきたいと思います。 33: ◯都市整備局長  既に過年度から住都公団と仙台市が共同いたしまして、長町都心のあり方あるいは土地利用の具体化を図るための方策、この辺の勉強会を続けてきておるわけですが、当然そういう有識者等の知恵もかりながらきておるわけでございます。いよいよこういうことで事業認可の時期になってまいりましたので、私どもも公団と今相談しておりますが、9年度の早い時期にそういう具体的な事業の進め方をするための一つの組織といいますか、協議会委員会、どういうふうになるかこれから相談しますが、そういうものを立ち上げまして、そこに早い時期から民間事業協力者といいますか、そういう方々も参画していただきながらやっていければと考えて、今具体的な進め方について検討しております。委員からお話がありましたような方向で、ぜひとも9年度頑張っていきたいと考えております。 34: ◯委員長  ほかにありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 35: ◯委員長  ほかになければ、報告事項については終了いたします。  それでは、次に協議事項に入ります。前段申し上げましたように、副都心構想について、第2回定例会での本委員会報告にぜひ含めてほしいというような意見などがあれば、出していただきたいと思います。 36: ◯青野登喜子委員  私もこの副都心構想調査特別委員会の委員となって2年ぐらいになるでしょうか、その間いろいろな問題点を感じてきました。特に長町地区事業に関していいますと、一つには先ほどの質疑でも行いましたけれども、住民参加住民合意というものが欠落していると。特に、一方的な机上での計画案という批判なども意見書では出ていたようです。こういう点では、住民参加がなされていないということが問題点としてあると私は感じております。  二つ目は、体制やノウハウがあるからという形で、施工を住都公団に丸投げというか、施工者を住都公団にすると。こういうやり方について、特に住都公団は今、本来の公営住宅建設から撤退をするというような方向が出されている一方で、都市再開発部門でいくのだということのようなのですが、今この都市再開発部門は放漫経営が大問題になっているという形態になっているわけです。こういうところに施工をお願いするというか任せるというやり方についても、私は問題ではないのかと思います。  三つ目には、従来から出ておりました資金計画に見る市の会計負担は1285億にふえたわけですが、中身を見ると相当の借金や市費を投入せざるを得ない計画になっておりますので、今の現状から見ても、一層の財政破綻を招くことになるという懸念を私は持っております。そういう問題を感じているわけですけれども、ですから今回副都心構想の特別委員会のまとめとしての私の結論は、副都心構想自体が非常にまちづくりの観点から見て市民的な議論というか、住民参加がすごく不足しているということもあって必ずしも位置づけが明確でないと思います。ですから今、副都心整備事業の現計画についてはやはり住民本位の視点から見て見直しをすべきではないかということを、私の意見として申し上げておきたいと思います。 37: ◯礒村豊和委員  今いろいろ意見が出ましたが、これは特別委員会の委員長の報告ということで、本会議でなされるその内容を今各委員から意見として求めているのだろうと理解をしますので、ちょっとだけ。今の青野委員の一番目の地権者合意形成といいますか、この部分が非常に……、今の青野委員の御意見のままに報告されますと、誤解を招くのかなということをちょっと感じましたので申し上げておきますが、一部市民合意形成を見ていない部分は我々も承知しております。全体的なイメ-ジで取られると混乱を生じると思いますので、委員長におかれましては青野委員の御意見をお聞き取りいただきながら、整理方をよろしくお願い申し上げたいと思います。  それから住都公団の丸投げというお話がありましたが、私は全くそうは思っておりませんで、主体は仙台市にあるわけでありますので、一般的に丸投げという表現をされますと大変な誤解を招くと思いますので、委員長、青野委員とよく調整をしていただきたいと思います。  それから今度は私の意見なんですが、前々回のときにも申し上げましたが、そのことは議事録に入っていると思いますのでよくごらんいただいて……。申し上げたいのは、先ほども申し上げましたが、副都心という表現が私にも適切かどうかというのはちょっと自分でも今整理をしかねております。今まではこの本庁舎中心にした都心、それを取り巻く意味での副都心と、こういう表現をしてきたはずなのでありますが、アクセスあるいはあの場所考えますと、仙台市の全体的なまちづくりというよりも宮城県全体あるいは東北六県のこれからの仙台市の置かれている立場を考えますと、そういう意味では副都心という表現が適切なのかどうか、正直なところちょっと私もわかりません。そこで、90ヘクタ-ルのあの場所をいかにすばらしいまちづくりをするかによっていろいろな夢を持つわけでありますが、今後の仙台の将来性といいますか、そういうものもいろいろな形で実は評価をされるものになってくるのではないのかというふうに考えております。アクセス、まあ飛行場も含めてでありますけれども、そんな意味で緑豊かな中にも音楽堂あるいは例えば本庁舎があると、こういうふうなことも、これは強く私は委員長報告に取り込んでいただきたい。これは役所側からはなかなか言い出せないだろうと思います。私は検討に値するものと、まさに市役所本庁舎あるいは音楽堂の目の前に非常にすばらしい緑豊かな広場があるという、頭の中で考えても楽しくなる。あるいはどこの町から来ても、「ああ、すばらしいな」という評価をされだろうと思います。それに加えまして業務地区が先ほども叶委員から出ておりましたが、保留地あるいは非常に厳しい経済状況平成22年までにある程度というよりも、形としてはほぼ終わっているのだろうと思うのですが、日本経済の先行きはわかりません。そういうことを考えますと、思い切り行政で引っ張っていくような牽引力がないと、あの地域に張りつく企業なりもなかなか難しいと個人的には考えております。そう意味で、もっともっと申し上げたいことがあるのですが、余り言うと一人だけで時間を取りますので、あとは委員長、副委員長に取りまとめ方をお願いしておきます。私の要望であります。 38: ◯委員長  そのほか、ございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 39: ◯委員長  なければ、以上で協議事項を終了いたします。 なお、第2回定例会での本委員会としての報告についてでありますけれども、この1年間の経過を取りまとめて報告することになります。その取りまとめについては、本日いろいろ御意見をいただいた分も含めて正副委員長に御一任いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 40: ◯委員長  それでは、そのようにさせていただきます。  本日で特別委員会も終わりなので、閉会に当たりまして一言ごあいさつを申し上げさせていただきたいと思います。私、図らずも副都心調査特別委員会委員長ということで初めて経験をしまして、自分なりに心配をしてきたわけでありますけれども、副委員長初め皆さんの御支援によりまして、第2回定例会報告までまだありますけれども、これまで無事委員会を過ごさせていただいたことを心から感謝を申し上げまして、簡単ですけれども御礼にかえさせていただきます。 41: ◯副委員長  委員長と同じ思いでございます。報告する事項につきましては正副委員長一任ということでございますが、私の意見も申し述べさせていただく中で、ぜひ委員長に御採択いただくよう一言お願いを申し上げておきたいと思います。大変お世話になりました。ありがとうございました。 42: ◯委員長  それでは、これをもちまして閉会をします。...